競馬詐欺で逮捕されたケースはどんなものがある?

業態は様々あれど、一般的に競馬予想サイトとは、独自の競馬予想を売ることを商売としている会社のことを言います。

競馬予想サイトとは?

予想という情報の売買ということにピンとこないかもしれませんが、競馬では勝ち馬投票券を購入し、的中すれば配当を得ることができるのですが、的中させるというのは難しいことです。

この難しいこと、にお金を払って教えてもらって馬券を購入し、的中させて配当を得たいという人が予想を買うということですね。

ただし、あくまで予想ということで100%当たるということ、その保証はないわけですし、逆を言えばハズレても責任には問いづらいというわけです。

この部分を巧みに利用し、詐欺行為を行うというのが悪質な競馬情報会社のやり方となります。

競馬予想サイトの行う詐欺とは?

競馬予想サイト 詐欺

詐欺の手法は色々あるかとは思いますが、多くの悪質競馬情報会社が行っている事は、予想の根拠が嘘であるというケースです。

ハズレても責任を問われないということは、当たるよ!と吹聴しておいて適当な予想を販売して実際にハズレても知らぬ存ぜぬを通せるということ。

この適当な予想をあたかも独自のシステムから算出した、競馬関係者の裏ルートから仕入れた情報であると嘘をつく、これが詐欺行為にあたると言った具合です。

ただ、詐欺という言葉の定義も難しく、立件できるものであるか否か?というとまた違ってきますし、上記の一例は証拠を突き付けるというのが実はかなり困難なケースです。

また、先にもお伝えした通り競馬情報会社が詐欺行為を行ったことで逮捕にまで至った事例というのはそこまで多くないというのが現状であり、これこそが悪質競馬予想サイトが減らず、むしろ増え続けている理由であるとも言えます。

競馬予想サイトを詐欺罪で逮捕させる為の条件

詐欺罪

詐欺罪は刑法上以下のように書かれています。

刑法246条
1.人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
2.前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

これらをもう少しわかりやすく記してみると

相手に騙す意図があり、その上で騙されてしまった、結果財物を取られてしまった。

といった感じが、詐欺罪が成立する為の要件という事になります。

最低限これらの要件が整っている上で、どのようにして詐欺が行われていたのか?という証拠を集めた上で警察や検察が動いてくれるかどうか?

この条件をクリアすることが難しいことから、行政も中々その重い腰を上げてくれないみたいです。

競馬予想サイトの詐欺で逮捕されたケース

逮捕されたケース

狭き門を潜り抜け、立件された後、詐欺罪の成立となり、実際に競馬情報会社が逮捕されたケースはどのようなものがあるのでしょうか?

嘘の競馬情報で詐欺容疑

兵庫県警尼崎東署などは26日、うその競馬情報を提供して金をだまし取ったとして詐欺の疑いで、群馬県前橋市の36歳の会社社長=詐欺罪で起訴=ら5人を送検し、捜査を終結した。

26日の送検容疑は競馬情報で4人から1373万円をだまし取った疑い。

尼崎東署によると被害者が名乗り出ない分も含めると、入金していた人は少なくとも千人以上。七つの架空名義の口座に総額13億円を超える入金があった。

同署によると会社社長らは2004年ごろから「競馬の八百長レース情報を教える」とダイレクトメールを送り、情報料を振り込ませていた。 2011年8月26日

当たり馬券詐取容疑

兵庫県警生田署は12日、当たり馬券をだまし取ったとして詐欺の疑いで、自称奈良県五条市、無職津田孝男容疑者(71)と、自称さいたま市岩槻区、無職青柳年春容疑者(67)を逮捕した。

2人の逮捕容疑は11日昼、神戸市中央区の場外馬券売り場などで、アルバイトの男性(23)に「情報を入れる知人がいる」「当たる馬券を買ってくる」とうそをついて換金価格8万3000円の当たり馬券をだまし取った疑い。

生田署によるとアルバイトの男性は、このやりとりを見ていた男性(33)からだまされている可能性を指摘されて110番した。同署が防犯カメラなどを調べた結果、馬券は購入されていなかった。2人の関係や詳しい手口を調べている。 2011年9月12日

うその競馬情報で詐欺容疑

競馬の勝ち馬情報料名目で金を振り込ませてだまし取ったとして、山口県警山陽小野田署などは15日、詐欺の疑いで、情報提供会社役員金木真英容疑者(40)=埼玉県三郷市戸ケ崎=ら5人を逮捕した。

同署によると、情報提供会社が運営する副業紹介サイトに登録された顧客の個人情報をもとに電話をかけ、全国の計約200人から総額約1億円をだまし取ったとみられる。

逮捕容疑は3月、島根県雲南市の農業男性(55)に「必ず高配当が得られる特殊レースがある」などと電話して信じ込ませ、情報料名目で4回にわたり計約250万円を振り込ませた疑い。

昨年10月、同署に山陽小野田市内の女性から「レースが中止になったと言われた。金が戻ってこない」などと相談があり、発覚した。 2012年11月15日

「勝ち馬教える」とウソ

「競馬の勝ち馬予想を教える」と持ち掛けて兵庫県尼崎市の女性(64)から現金をだまし取ったとして、県警は25日、詐欺の疑いで東京都千代田区の会社社長(36)ら4人を逮捕した。

逮捕容疑は2009年11月、女性に「馬主同士の秘密の情報を持っているので勝ち馬を教えられる」とうそを言い、15万円をだまし取った疑い。 2011年1月25日

競馬情報詐欺容疑で再逮捕20口座開設、入金10億円に

兵庫県警尼崎東署などは9日、詐欺の疑いで東京都千代田区の情報提供サービス会社社長豊田重幸容疑者(36)=詐欺罪で公判中=と社員3人の計4人を再逮捕し、新たに社員の男1人を逮捕した。豊田被告への同容疑での逮捕は4回目。

尼崎東署によると、豊田被告らは架空の団体名で20ほどの口座を開設し、顧客に現金を振り込ませていた。入金総額は計10億円に上り、裏付け捜査を進めている。

再逮捕容疑は2008年1月~09年11月、大阪府東大阪市の男性(71)に「中央競馬の八百長レースの情報がある」などと記した虚偽の内容のダイレクトメールを送付。情報料名目で銀行口座に8回にわたり計68万円を振り込ませた疑い。 2011年6月9日

競馬予想詐欺で組織犯罪処罰法適用の可能性も

競馬予想詐欺、総額29億円に上る可能性 容疑の元社長ら7人再逮捕、組織犯罪処罰法の適用視野

千葉県警は3日、競馬の勝ち馬を高い確率で的中させるなどと偽り情報料名目で金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、競馬情報提供会社、元社長、大多和孝良容疑者(41)=同県市川市=ら7人を再逮捕した。
県警によると、いずれも容疑を否認している。大多和容疑者らのグループによる被害は全国で総額29億円に上る可能性があり、県警は組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の適用も視野に捜査を続ける。

再逮捕容疑は平成26年8月から昨年5月にかけ、競馬情報を提供する意思も能力もないのに、虚偽の的中実績を記したチラシを送るなどして、横浜市鶴見区の無職女性(78)ら4人から情報料などの名目で計約68万円をだまし取ったとしている。

県警は1月14日、同様の手口で4人から計約190万円をだまし取ったとして大多和容疑者ら13人を逮捕した。県警は再逮捕しなかった6人の捜査を任意で続ける。
2017年10月5日

当たり馬券の配当金名目で詐欺未遂

競馬の当たり馬券の高額配当金を受け取ることができるなどと偽って、現金4万円をだまし取ろうとしたとして、警視庁捜査2課は詐欺未遂容疑で、東京都豊島区上池袋、無職、木村允(まこと)容疑者(37)ら男5人を逮捕した。捜査2課によると、木村「全く分かりません」と容疑を否認している。
捜査2課によると、木村容疑者は結果の予想や馬券の購入を代行するなどとして、手数料名目で全国で約20件、5千万円をだまし取っていたとみられる。

木村容疑者らは、拠点とするマンションの一室で振り込め詐欺を行っていた疑いもあり、捜査2課が内偵を進めていた。18日に捜査員が振り込め詐欺摘発のために現場に踏み込み、犯行が発覚したという。

逮捕容疑は18日、当たり馬券の配当金支払いの手数料名目で、川崎市の30代の男性に現金4万円を指定の口座に入金させようとしたとしている。
2017年4月19日

競馬予想サイトが逮捕になっても返金される保証はない

返金される保証はない

刑事事件に発展し、逮捕、拘留を経て競馬情報会社に刑事裁判で有罪判決が下されたとしても、実際に騙された被害者が詐欺によって失われたお金を返金してもらえるか?というと実は話がちょっと違ってきます。

詐欺により騙されてお金を支払ってしまった場合、これを取り戻す方法というのは民事裁判になってしまいます。

つまり、ただ自分が騙されたからお金を返してほしい!という場合だと、刑事事件にする必要性は無いと言えば無いわけですね。

もちろん、刑事で有罪判決となっていれば、詐欺が行われていたことは既に立証済みということになるので、民事裁判でもほぼ間違いなく返金命令が下されることにはなるでしょうが、そもそも会社にそのお金がなかった、財産の所在地がわからないという場合だと、無いものは無いから返せない、となってしまうわけです。

何となく腑に落ちないですが、騙されたお金を返してもらいたいという場合であれば、競馬情報会社へのアプローチの仕方は変わってくる、ということになります。

JRAが注意喚起している悪質な予想・情報提供業者の被害事例

JRAが注意喚起している

JRA側でも悪質な競馬情報会社には頭を悩ませているようで、実際の被害事例について特設ページを設けています。

ざっくりとこれらの条件に当てはまる競馬情報会社を利用している場合には注意をしましょう。

1.『JRA公認』をかたり、JRAホームページのリンクなどを添付した広告、宣伝、勧誘を行っている。

2.あたかもJRAの関係団体と思わせる団体から情報提供を受けているとの広告、宣伝、勧誘を行っている。

3.『絶対に当たる』との広告、宣伝、勧誘を行い、次々に高額な情報料を請求する。

4.『前もって結果が決まっているレースがある』との広告、宣伝、勧誘を行っている。

5.一般人や善意の第三者を装い、悪質な予想、情報提供業者への誘導を行っている。

6.勝ち馬投票券や万馬券的中証明書のコピー、画像などを提示し、『高額配当を多数的中させている』等の広告、宣伝、勧誘を行っている。

JRAが把握している悪質な予想・情報提供業者の被害事例

まとめ

競馬予想サイトの詐欺

競馬予想サイトの詐欺によって逮捕になったケースは氷山の一角と言える程度しか見られません。
現在の9割超にものぼると言われている悪質競馬情報会社の数々から身を守る為には、様々な情報を手に取り、自己防衛をする以外にはないのが現状です。

『ウマい話には裏がある』

肝に銘じつつ、適度に競馬を楽しむように心がけましょう。