競馬詐欺事件の判決事例まとめ!有罪になった事件とは?

競馬詐欺とは?

競馬予想詐欺(競馬投資詐欺)とは、昔からある古典的詐欺手法の一つです。

「限定会員にのみ提供できる確実に的中する裏情報がある」
「馬主やジョッキー、JRAから直接情報を入手して八百長のデキレースの買い目を提供できる」

競馬予想詐欺業者は、このような巧みな謳い文句であの手この手で嘘の情報を売りつけようとします。多くの場合は、インターネットや営業電話、迷惑メールなどのダイレクトメールなどで勧誘しますが、競馬場やWINSなどで直接勧誘する場合もあります。
もちろん、偽の適当な予想で馬券が的中するはずがありません。万が一的中したら、お客は信用して更に高額の情報料を支払うでしょう。またハズレたといってクレームを入れても、詐欺業者は当然それを想定しているので、あの手この手で更に高額の情報を提供してきます。
競馬詐欺にハマっていく人は、最初は少額の情報料から、それを取り戻そうとして段々と高額の情報料金を支払うようになり、気づくと後戻りができない状況になってしまっている方が多いです。詐欺業者もお客の懐状況を見ながら金額を釣り上げていきます。
このような詐欺は競馬だけではなく、ボートレースや競輪、またはパチンコ・スロットなどのギャンブルにも応用がきくので、様々な業態に形を変えて根強く今でも日本各地で行われているのです。貴方の身近でも知らず知らずに騙されている人がいるかもしれません。

競馬詐欺の判決事例

競馬詐欺 判決

それでは実際に競馬詐欺で逮捕・起訴された事件の判決の詳細などをご紹介していきましょう。どのような詐欺内容で、実際に公判でされた判決内容の詳細を下記にまとめていきます。

10年間で約29億円騙し取った!?

競馬詐欺 29億円

「極秘情報で分析している」「高確率で競馬の勝ち馬を予想できる」などと偽って、現金をだまし取るなどしたとして、組織犯罪処罰法違反の罪に問われた元競馬情報会社社長の大多和孝良被告と他13人が2016年に逮捕された事件がありました。警察の調査では10年間に渡って約4万人から29億円近くをだまし取ったということです。

2017年1月25日の千葉地裁で開かれた判決公判では、大多和孝良被告は金子武志裁判長から「人間の心理的欲求につけ込んだ悪質な犯行」として懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡されました。

お客には過去に的中したという実績をねつ造して信用させ、「有名な専門家が監修した予想情報を特別提供する」などと虚偽の話を持ち掛け、会費や情報料金を集めていました。予想がハズレた場合は、「監修する人が事故にあって予想ができなかった」などと説明していたようです。

手口としてはダイレクトメールで会員となるお客を集めて、「登録料」「更新料」「情報料」の名目でお金を搾取していました。捕まるまでの10年間で会社名を10社以上変えていたようです。

詐欺というのは「組織的」と付くと、量刑がかなり重くなります。大多和孝良被告は親族や元従業員と共謀して組織的に詐欺を実施していて、さらに会社名を変えて足がつかないようにしていたので、この判決は妥当なのではないでしょうか。組織的かつ計画的な犯行ですよね。

(株)ライセンス事件

ライセンス事件 判決

競馬詐欺で逮捕・起訴されて判決までいった事件で、有名なのが「(株)ライセンス」事件です。この事件は、競馬情報詐欺としては初めての摘発と言われており、大がかりな組織的犯罪として注目を集めました。時系列ごとに詳細をご紹介します。

最初の報道

平成23年1月25日

「競馬の八百長情報がある」「事前に着順が決まっていて高額配当が間違いなく当たる情報」などと偽って、レース結果の情報料金を騙し取ったとして、平成23年1月25日に東健太容疑者と他の競馬情報提供会社の社員の男女4人が詐欺の容疑で逮捕されました。この4人は「株式会社ライセンス」など数社の会社員を名乗っていました。全国で数億円を集めたとされています。
手口としては、競馬必勝法の情報提供をうたうメールマガジンを配信し、受け取った顧客が掲載されているホームページにアクセスし、電話をかけたところ「100%当たる」といって勧誘するというものでした。

首謀者の逮捕

平成23年2月18日

詐欺の疑いで競馬情報会社「株式会社ライセンス」の元社長、亀田真一郎容疑者が新たに逮捕されました。亀田容疑者が実行役の東健太容疑者と他社員に指示をしていた首謀者だったということです。
最初に社員が逮捕されてから、約3週間後の逮捕ですが、その間は行方をくらませていたのでしょうかね。最初に逮捕されなかったのは何故なのでしょうかね。証拠隠滅でもしていたのでしょうか。

3度目の逮捕

平成23年3月8日

競馬情報会社の社員が情報料名目でお客から現金を搾取した事件で、東健太容疑者ら男女4名が3度目の逮捕をされました。この時点でのマスコミ発表で、首謀者は亀田真一郎容疑者と伝えられていました。会社登記にある代表取締役は逮捕されていないので、ダミーで名義だけ貸していたのか、副業ビジネスで法人を登記し勝手に使用されていたのかもしれませんね。

首謀者の再逮捕

平成23年3月11日

社員らが3度目の逮捕をされた3日後に、首謀者の亀田真一郎容疑者が再逮捕されました。

起訴後の動き

大阪府警が平成23年1月25日に株式会社ライセンス(サイト名:GREAT)を初摘発し、その後に関連会社である株式会社ステップアップ、株式会社レッドマイルを含む3社について同時捜査が行われました。その捜査では100人を超える被害者のうちで22件について起訴されました。被告は、首謀者の亀田真一郎、社員の東健太、夏田政希、成田大輝の4名です。情状酌量を求めるためか、起訴された22件については、支払った情報料金の99%以上がを弁済することになりました。
会社をどんどん変えて、足がつかないようにしていたのでしょうね。他にも法人があったのかもしれません。またサイトも複数あったのでしょうね。

第1審判決内容

平成24年6月26日

第1審判決が出て、首謀者の亀田真一郎被告と他4名全員に実刑判決が下されました。

株式会社ライセンス(サイト名:GREAT=グレート)
株式会社ステップアップ(サイト名:グリーンスタイル)
株式会社レッドマイル

亀田真一郎 懲役5年6月
成田大輝  懲役3年
東健太   懲役3年
夏田政希  懲役4年
中村麻美  懲役1年8月

当初は詐欺罪で起訴されていましたが、その後訴因が変更され、量刑が重くなる「組織犯罪処罰法」で処罰されたようです。
裁判所は詐欺と組織犯罪の両方を認めたのですね。
この後の情報が見つからなかったので控訴はしなかったようです。
また、上記の3社の履歴事項全部証明書などに記載されている登記上の代表取締役は一人も起訴されていないので、やはり名義貸しか勝手に使われていたかのどちらからでしょう。
また、起訴された22件についてはほぼ全額が返金されたそうですが、それ以外の被害者の方には返金されていないようです。他の被害者の方にも是非とも返金してあげたいですよね。

勝ち馬券の購入代行名目詐欺事件

競馬詐欺 購入代行

2017年に起きた当たり馬券の配当金名目で詐欺未遂の事件をご紹介します。この事件は、逮捕された木村弁容疑者ら5名が、拠点とするマンションの一室で振り込め詐欺を行っていた疑いがあり、捜査員が振り込め詐欺摘発のために現場に踏み込み、競馬詐欺のほうの余罪も発覚した事件です。競馬のい当たり馬券の高額配当金を受け取る事ができるなどと偽り、結果の予想や馬券の購入を代行するなどとして、手数料・情報料名目で全国約20件、5000万円以上を騙し取ったとみられています。色々と調べましたが、恐らく判決はまだ出ていない模様です。
マンションの一室というのが重要ですね。競馬予想会社の殆どは立派なビルなどで運営されているわけではなく、アパートやマンションの一室でひっそりと行われています。競馬予想サイトや競馬情報会社を利用する際には、必ず特定商取引法に記載されている所在地を確認しましょう。最近はグーグルマップで画像でも確認ができます。アパートやあからさまな民家などを所在地にしている会社はあまり信用できませんし、レンタルオフィスや私書箱を住所として記載しているような会社はかなり怪しいです。万が一利用する場合は、所在地に注意して利用するようにしましょう。

まとめ

ギャンブル 詐欺 判決

競馬には「絶対」や「100%」というものは存在しません。公営ギャンブルですので「八百長」や「出来レース」というものもありません。殆どの人はそれを理解していますが、悪徳業者はあの手この手で自分の情報を信用させてお金をだまし取ろうとしてきます。最近では手口もどんとんと巧妙になってきています。騙されない為にも手口や判例を少しでも知っていたほうが良いです。
そして、現在の悪徳業者や競馬予想会社は「あらかじめ勝つ馬が分かってて必ず的中する」というような露骨な文言を避けて、確定的なことを言わないように逃げ道を用意しています。
その代わり、それに近いような文言でお客に必ず勝てると思わせるような誘発的な文言を使用するようになっています。
競馬で必ず勝てるということはありません。そのことだけはしっかりと心で覚えておけば、悪質な詐欺に引っかかる可能性も下がりますので、甘い言葉には気を付けるようにしましょう。